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映画製作用語集


      た            



 

ダイアログ(dialogue)
対話の事。二人以上の登場人物でセリフの掛け合わせをするシーン。
または、「セリフ」の意味で使われる。
(反)モノローグ
 

タイトル・ロール(title role)
人物名が題名となる作品の表題役の事。(主役とは限らない)
題名となる登場人物名とそれを演じる俳優。
または、題名と同じ名前の楽曲をこう呼ぶ。(類)ロール(role)
あるいは、字幕で役柄を紹介する事。
(類)エンド・ロール(end role)
 

タイミング(timing)(color timer)
ネガフィルムからポジフィルムをプリントする時の、
露光量や色合いの補正を決定する事と、その担当者を指す。
(類)オプチカル
 

タクそう<タクシー送>
タクシーを使って役者さんやスタッフを送る事。
 

たたく<叩く>(over look)
レンズを上から叩くとカメラが下を向く事から、
水平より下方向(俯角)を向いたカメラアングル。
(類)俯瞰(反)呷る
 

たちまわり<立ち回り>(fighting scene)
時代劇などの剣術の演技。
定番の最後の大立ち回りを
ラスだち<ラスト立ち回り>と言う。
(類)たて<殺陣>
 

たっぱ<建端>(height)
身長やスタジオの天井の高さ。またはその数値を指す。
 

たて<殺陣>(sword battle)
刀剣により戦うシーンや、剣術の動きを付ける事。
動きを付ける担当者を「たてし」<殺陣師>と呼ぶ。
刀剣に限らず格闘シーンを表す場合もある。
(類)ぎとう<技斗・擬闘>
 

ダビング(dubbing = DUB)
(同)フィルム・ダビング、FDB
 

ダビング・マザー(dubbing mother)
シネテープからシネテープへ
フィルムダビング(FDB)して作られた
最終的なマザーテープの事。
サウンドネガフィルムへ光学リレコして、
デュープネガと合わせられる。
(類)マザー
 

だんちゃく<弾着>
拳銃の弾などが当たったように見せる特殊効果の一つ。
地面・壁・人体など多岐に渡る。
 


 

ちのり<血糊>(fake blood)
元々は生乾きの血液の事であるが、
映画では血に見立てた粘性のある液体や、
それで着けたシミを指す。
 


 

ツースリープルダウン<2-3プルダウン>(two,three pulldown)
フィルムを電子映像にする際、24コマ/秒のフィルムを
NTSCの60フィールド/秒の映像信号に変えるために、
1コマ目を1と2のフィールドに入れプルダウン(掻き落とし)、
2コマ目は3、4、5のフィールドに入れてプルダウンする。
その繰り返しで2:5の比率を補い、自然な動きを得る手法。
 

つながり<繋がり>(continuity)
(同)コンティニュティ
 

つなぎ<繋ぎ>(snack)(editing point)
(撮影)撮影が長引いたり、休憩がとれない時に空腹を補う軽食。
(編集)フィルムのつなぎ目、編集点の事。
 

つぶし<晴天潰し>「擬似夜景」(day-for-night)
日中に絞りを極端に絞って、擬似的な夜景を作る手法。
モノクロでは赤フィルターをかける事で空を黒くでき、
カラーでは青フィルターと偏光フィルターを使って演出する。
この手法がアメリカ(ハリウッド)で始められた事から、
フランスではこれをLa nuit americaine(アメリカの夜)と呼ぶ。
時代劇のかつらの縁を肌と合わせる粘土状の化粧品も
つぶしと呼ばれる。
 


 

テイク(take)
本番の事。カットごとの撮影回数を数える単位や、その内容。
(類)リテイク
 

ディベロプメント(Development)
(工程)製作の四大工程、構想、準備、撮影、編集の中の、
構想にあたる作業。
ストーリー、資金、製作環境、配役などの叩き台を作り、
製作可能かどうか検討し、上映展開、資金回収までの青写真を描く事。
(編集)フィルムの現像処理の事。
 

ティルト(tilt)(tilting)
カメラ自体はその場を移動せず、
上下に向きを変えながら撮影する事。
日本ではパン・アップ、パン・ダウンや縦パンと言う。
(類)パン
 

テスト(test / rehearsal)
カメラを回さずに役者の演技を見る作業。
役者さんは「リハ」と言うが、製作内では「テスト」と言う。
(反)本番
 

てっしゅう<撤収>(withdraw)
撮影日程を終了し、セットや機材を片付ける事。
 

てっぺん<天辺>(24:00)
時計の針が短針長針とも真上を向くことから
24時(通常時間呼称は24時間制)を意味し、
撮影や編集が片付くまで日付を変えずに25時26時となる。
また、昼12時を「ひるてっぺん」<昼天辺>と言ったり、
長針だけが真上に来る、「時間丁度」として使う人もいる。
 

てれこ(alternate)
歌舞伎の演目が二つ交互に上演される事を
てれこと言ったのが語源で、
小道具を交互に並べたり、
セリフの順番を入れ替えたりする事を言う。
 

テレシネ(telecine / film to tape)
フィルムをテレビ用の信号に変換する作業。または、変換した物。
語源はテレビ用映画(television cinema)である。
フィルムは24frame/sec、NTSC信号は60field・30frame/sec。
このフレーム数の差を埋めるために
2-3プルダウン(two,three pulldown)と言う手法が使われる。
(反)キネコ
 


 

どうポジ<同ポジション>(same position)
(映画)同じカメラ位置から撮影した複数の画、またはその撮影。
(類)ジャンプショット
(TV)ビデオ編集で、後から文字を入れる場合などに、
一つの映像を一度切ってまったく同じフレーム位置でつなぎ、
そのつなぎ目がわからないようにする編集方法。
(現像)ポジポジコピー。ポジフィルム(positive film)から
ポジフィルムへのコピーを言う。(反)ネガポジコピー。
 

どうろく<同録>(simultaneous recording)
同時録音の事。
撮影時に本編で採用する音声も録音する事。
6mm幅の磁気テープやDATに録音される。
 

トがき<ト書き>
脚本中の「地の文(じのぶん)」を指す。
俳優の動作や効果音などを指示した部分。
「と○○した」と言う風に、「ト」から始まるのが語源。
 

とこやま<床山>(wig stylist)
本来は調髪や日本髪を結う職人さんを指す。
映画では結髪が役者さんの髪型を調えるのに対し、
かつらの髪型を調える事と、その担当者を指す。
(類)けっぱつ<結髪>
 

とっき<特機>(grip)
特殊撮影機材やその担当者を言う。
レール、ステディカム、クレーンなどがこれにあたる。
 

ドライ(dry-rehearsal)
衣装を着けない状態で行うおおよその演技の予行。
語源は軍隊用語の空砲演習から。
日本ではTV製作で使われる。
(反)本テス(dress-rehearsal)
 

トラック(track)
道の事。録音原版のテープナンバーを指したり、
音声が記録・再生されるチャンネルなどを言う。
 

トラック・ショット(track shot)(tracking shot)
ドリーや移動車等を使って二次元的にカメラポジションを
移動させながら撮影する事。
高さも変化する三次元的な動きはクレーンショットと言う。
 

トラック・バック(track back)
トラック・ショットで、被写体を前から撮る場合、
カメラが後退するように見えるのでこう呼ぶ。
 

トラベリング・ショット(traveling shot)
被写体の移動の有無を問わず、
カメラの位置を移動させながら撮影するショットの総称。
トラック・ショットと同義で使われる事が多い。
 

ドリー(dolly)
手押し車や、車輪付きの移動式カメラ台の事。
ドリーを使った撮影をドリーショット(dolly shot)と言い、
動かない被写体にドリーで接近したり離れたりする事を、
ドリーイン/バック(dolly in / back)と言う。
 

トレイラー(trailer film)
完成プリントの最後などに付けられる保護用のフィルム。
ここに予告編を入れる慣例があったため、
予告編フィルム(preview)の事もこう呼ぶ。
(反)リーダー
 

どんてん<曇天>(cloudy)
曇りの天候。
または、その空や光線の状態を言う。
(反)ピーカン
 

どんでん<どんでん返し>
(舞台)歌舞伎の「がんどう返し」が語源。
立体的なセットを後方に90度倒して、
下になっていた板から、絵で描かれた次のセットが現れる事。
大掛かりな舞台では、次のセットが絵ではなく、
実際のセットがセリ上がり、見せ場の一つになる。
同じように、ステージが180度水平回転して
次のセットに変わる事。(盆廻し)
(脚本)最終的に物事がひっくり返されること。
(撮影)イマジナリ−ラインを軸に、
今までと正反対のカメラ位置からの撮影に切り替える事。
背景と待機位置を入れ替えるため大掛かりな作業となる。
(類)ライン越え
(現像)3Dなどの特殊効果を加えた場面転換処理と、その画像。
 

どんつき<ドン突き>(dead end)
行ける所までまっすぐ行った、突き当り。
 

どんびき<ドン引き>(longest shot)
ズームの最大広角。または、カメラ位置を可能な限り後ろに移動させる事。
 

どんぶり<丼>
一つのシーンをカットを割らずに一つながりで撮影する事や、
1カットだけの短いシーンを指す。
目印として記録やカチンコのカット欄の、
「#(ナンバー)」を斜線で消したのが語源。
いい加減な見積り(丼勘定)の意味でも使われる。
(類)長回し


                  



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